[00:54.38][秘密 其の一] セリフ: [00:57.23]それらは概ね [00:58.23]はねつきあたまのあの子の帰りを待つ [00:59.57]わたくしどもがデタラメに吹く口笛を [01:00.65]薄くのばして作った風車でありますゆえ [01:02.26]まあ「虚飾は何とか」とでも申しますか [01:03.77]くるくるくるくるくるくるくるくるくるくる [01:04.33]廻る風車 [01:04.83]あーっ!また帰って来た!! [01:06.66]『おかえりなさい』 [01:10.95] [01:15.81][秘密 其の二] [01:19.11]尾(お)のない赤(あか)い目(め)をした子犬(こいぬ)が彼(かれ)に問(と)う [01:24.64](<そうそう これも>『お月(つき)さまが照(て)らしてくれた秘密(ひみつ)』<なのですが>) [01:27.21]「それは羽(はね)かしらん?」と [01:29.75]ほうき星(ほし)に導(みちび)かれてここまで来(き)たんだと [01:34.60]くぅるり まわる 風車(はね)は折(お)れた [01:47.84] [01:59.80] [02:23.68][アノ子 何処ノ子] [02:25.93]人肌(ひとはだ)恋(こい)しい [02:27.32]恐(おそ)れのお山(やま)で [02:29.80]僕は産声(うぶこえ)をあげました [02:33.68]カタカタ 風(かぜ)と風車(かざぐるま) [02:36.11]調律(ちょうりつ)はお好(この)みで [02:40.01]母様(かあさま)は音の無い人で [02:44.25]泣けども泣けども [02:45.96]爪(つめ)かじり飛(と)びまわっていた [02:48.57]『帰依(きえ)』だとて言っていた [02:51.65]「残月(ざんげつ)にお祈(いの)り」 [02:53.83]「寄(よ)らば大樹(たいじゅ)の陰(かげ)だね!」 [02:56.16]「そう(笑)誰よりもずっと 優しくされたいのでしょう?」 [03:00.41]ラ~ララ~と貴方(きみ)は言(ゆ)う [03:03.01]舌(した)を回しながら [03:05.10]千の目が恐くて [03:07.82]泣きながら月にお祈りした [03:14.81] [03:23.52] [03:36.44] [03:38.69]セリフ: [03:40.44]~青より白濁(はくだく) [03:41.58]白より蒼(あお)い天上(てんじょう)の [03:43.44]月光(げっこう)を以(もっ)て初めて [03:44.92]鮮明(せんめい)に浮(う)かび上(あ)がる [03:46.16]千の羽(はね)を頭(あたま)に縫(ぬ)い付けた結果(げっか)? [03:48.05]地よりも低(びく)いそらへと昇(のば)り のぼりましょう!<ませんか!ます!> [03:51.80]『君が』 [03:54.02] [04:06.79]「綺麗ナー」と [04:09.14]母は見てくれた [04:11.79]ひらひら ひらひら 千枚羽(せんまいば) [04:14.58]相も(あいも)変わらず唄を歌う [04:18.23]音がないね 母様 [04:21.08]震える銀の波(ぎんのなみ) [04:25.46]祈り·願いの代償(だいしょう)<泣き叫ぶ僕のうしろで><『月へと伸びていく母を追いかけて> [04:27.92]=ズルリと頭から伸びていく<はねは静かに ただ静かに> [04:30.39]母は笑っていた<ゆれていた』> [04:33.15]ああ 風車(はね)はからんからんと [04:35.56]音をたてて流れていく 流れていく [04:39.82]微笑みだけを残して [04:42.30]赤い空の窓に消えていく母を呼ぶ [04:48.23]唄を歌った 咽がかれるほど [04:52.68]幼き歌声をのせた 月の雫は [04:57.23]降り注ぐ光のおびに溶けて星になる [05:02.16]つよく ねえ そう 高く背伸びしたよ [05:06.36]お月さま 空へと落ちていく [05:14.70]<『あっあっ!また帰って来たー!!』> [05:16.27] [05:59.47]<もし きみきみ はねははえました?> [06:01.42] [06:16.19] [06:31.31]End