置き忘れていった あの頃の笑顔 色褪せずにそこかしこ 二人分残ってる あなたが選んだ 遠く海の向こう あのとき ただ かまわずに その手を掴めていたら 音もたてず 揺れる水面に 行き場なき想いを ぷかりと浮かべて あなたの街まで潮風にのせて 届けたい 伝えたい あまりにも遅すぎる恋の便りで 暮れゆく港に 灯りがともりだす 僕を残して 大さん橋には大型客船 あなたがいる国までは どれくらいかかるかな 僕は何が出来るのだろう 誰かのためになる未来を探そう あなたの街まで潮風にのせて 届けたい 伝えたい 願くば せめてもの風の便りで 夕闇が包む 街明かりを背に 僕も帰ろう 明日へ帰ろう