[ti:Mirror Image] [ar:少女病] [al:狂聲メリディエ] [00:31.45]金糸雀という鳥は [00:35.99]人の為に 自らその翼捧げたなら [00:46.96]二度と羽ばたくこともなく [00:52.36]美しい鳥だという [00:57.02]その響きに この心に冠し生きるのには [01:07.95]相応しくない名だと思う [01:11.90] [01:13.42]結ばれていたはずの [01:15.96]二人を引き裂いたものに [01:18.51]向けたその殺意(おもい)は決して否定しようもなく [01:22.63] [01:23.30]『消してしまえば』 [01:26.28]『あいつさえいなければ』 [01:28.89]その思いの果てに起こした凶行は [01:33.88]元を正せば [01:36.71]貴女のせいよと [01:39.27]指し示す魔女の手先は ただ薄く笑っているばかり [01:49.25] [01:51.85]「何がおかしいの?笑ってないでなんとか言ってみたら!?」 [01:55.49] [01:56.65]「貴女は何も分かっていない。 [01:58.86]損なわれるべきでなかった色。救われた色。 [02:03.01]貴女の魂の本当の色というものを。 [02:06.94]……なら、御覧なさい。見せてあげる。 [02:10.55]あなたの、もう一つの可能性。」 [02:13.37]あの幸せそうな影 [02:17.92]私達は 並んで手を取り合い戦っていた [02:28.68]かつてあった姿がそこに [02:33.82] [02:44.63]そうしてたどり着いた運命の交錯する街【crossline】 [02:54.30]可憐で淑やかな「ミリリ」と [03:00.19]貴女は惹かれ合っていく [03:05.13] [03:05.58]呟く私じゃない それは 私だけど そうじゃない [03:10.52]顔を覆って ああ どうして 私は どうして ah… [03:16.97] [03:18.20]止められはしない 二人恋に落ちて [03:23.59]いつしか戦うことさえ忘れていく [03:28.72]私(カナリア)といえばただ独りぼっちに [03:34.10]自暴自棄になりきれず己を殺して戦い続ける――? [03:44.12] [03:44.81]『……シグが幸せなのならそれでいいから』と。 [03:49.94]搾り出した言葉とは裏腹に [03:54.81]昏い内なる聲の曰く [03:57.88]『誰かに取られる位なら、いっそ、貴方ごと……』 [04:05.13] [04:06.64]「そう、聞こえるでしょう? [04:09.31]あなたの内に潜むもの。 [04:11.80]己の求めるものに純粋に従うその聲が。 [04:16.99]美しいカナリア。決して己を犠牲になどしなくていいの。 [04:23.23]さあ、その思いを認めなさい。 [04:26.69]それこそがあなたを最も美しくするのだから。」 [04:30.98] [04:31.32]『ただ傍にいたい それさえ叶わないなら [04:36.71]貴方をあのときのまま“永遠”に……』 [04:41.75]鎌首を擡げた本当の私が [04:47.19]私に向かって囁く それは歪な鏡像 [04:57.21] [05:01.18]「カナリアの心を待つミリリは言葉を詰まらせる。 [05:05.09]己の内なる欲望の聲。それこそが真実の姿だという。」 [05:11.29] [05:12.12]「――否定したい。 [05:13.78]――けれど。 [05:15.04]――出来ない。 [05:16.66]――現に、自分はあの女を殺したのだから」 [05:20.53] [05:21.99]「そんな、だって、私は……」 [05:25.21] [05:26.92]「……沈黙。それはきっと、何よりも雄弁な回答。」 [05:32.83]