ここいら最近情緒不安定 転がり続ける空の体温は上昇中 巡視中だった天使さんは 見えない不審者逆手に取って笛を吹く 氷砂糖舐めて寝るんだタイムスリープ 気がついたら人間じゃない別の何かに迎えられたりね 天気予報では晴れのパレード くるくる廻る僕の心底も一重丸 でも実際お外は土砂降りスコール 四角い画面の天気予報士もさじ投げる 風に金髪絡めながら殴り合い 喧嘩なら誰にも負けない不良の彼は クールに決めても学ランの中子猫ちゃん 変仄の地に立って、大きく息を吸って 今なら撃てるはず少女は手にした機関銃 制服袖まくって、未来を睨みつけた 焦点定まらず歪んだ的は姿消した 二進も三進もいかなくなったよ 親切不足で海の脈拍は不整脈 ふわふわキュートなペンギンさんは 南半球の中心街で舌を吐く 日切駅で電車降りればタイムスリップ 神様とお喋りしたあの夏の日に戻れたりしてね 永久凍土にビル建設して 億万長者を夢見る人間は歯を見せる でも地面はレンジでチンされちゃって ぐらぐらビルは斜塔になって愚の骨頂 躊躇いがちに睫を伏せてバス停並ぶ 恥ずかしがり屋で三つ編眼鏡の彼女は 華奢に見えても脚力は戦闘機千機 迷路のド真ん中で、短く息を吐いて 今なら斬れるはず少女は手にした日本刀 ぐるりが色を変えて、標的を匿った 「想定の範囲」と呟いた君をただ見てた 機械都市に落っこちて、瞼を閉じかけたって そんな目で僕を見ないできらきらのお月様 昭和が手招きして、立ち止まりそうになった 無邪気な顔をした幼い僕が背中押した 君の手を引っ張って、扉を蹴り破って 突破口を模索するんだ、空に賽投げられた 僕ひとりのIQじゃ、余りに頼りないんだ ねえ君の力が必要なんだ、さあ手を貸して