[ti:ツナギ蝶] [ar:霜月はるか] [al:ツナギ蝶ノ塚] [00:00.48]何処(いずこ)より 生(う)まれ出(い)づ [00:12.33] [00:16.75]千(せん)の祈(いの)り 呑(の)まれてゆく現(うつつ)の空(そら) [00:25.20]静寂(しじま)の途(みち)の人形(ひとがた)は動(うご)かず [00:32.48]もし再(ふたた)び君(きみ)の声(こえ)が聞(き)こえるなら [00:40.99]何(なに)を語(かた)るのでしょうか [00:47.72] [00:49.42]光(ひかり)ある明日(あす)は いつも [00:56.12]死(し)に逝(ゆ)く者(もの)たちの亡骸(なきがら)の先(さき)に [01:04.81] [01:05.97]何処(いずこ)より血(ち)の香(か)を頼(たよ)りに [01:10.60]舞(ま)ひ出(い)づる蝶(ちょう)の影(かげ) [01:14.17]終(お)わりなき罪(つみ)を俱(とも)に [01:18.28]彷徨(さまよ)う ひらひらと [01:21.78] [01:22.20]朧月(おぼろづき) 照(て)らすは [01:24.85]冷(つめ)たき灰(はい)となる躯(からだ)から [01:30.00]逆(さか)さまに堕(お)ちる御魂(みたま) [01:34.25]私(わたし)に焦(こ)がれて目醒(めざ)めよ [01:52.23] [01:55.78]黙(もく)したまま [01:57.71]風(かぜ)に馴染(なじ)む夜明(よあ)けのとき [02:03.99]何(なに)も要(い)らぬと微笑(ほほえ)みながら なお [02:11.65]散(ち)る間際(まぎわ)の桜(さくら)の樹(き)に 真名(まな)を刻(きざ)み [02:19.79]誰(だれ)に遺(のこ)すのでしょうか [02:26.58] [02:28.33]君(きみ)の灯(あかし) 穿(うが)つ雨(あめ)に [02:35.50]いずれは形(かたち)すら [02:39.44]消(き)えゆくとしても [02:43.97] [02:45.18]燃(も)え上(あ)がる焔(ほむら)を巻(ま)き上(あ)げ [02:49.94]耀(かがや)ける蝶(ちょう)の群(む)れ [02:53.34]最期(さいご)まで強(つよ)く脆(もろ)く [02:57.48]崩(くず)れる はらはらと [03:01.10] [03:01.54]凛(りん)とした眼(まなこ)の奥底(おくそこ) [03:05.81]朽(く)ち果(は)てる まほろばに [03:09.25]止(と)め処(ど)なく堕(お)ちる泪(なみだ) [03:13.31]この手(て)で掬(すく)ひて 憐(あわ)れむ [03:19.65] [03:32.80]人(ひと)の世(よ)と彼(あ)の世(よ)の つなぎ手(て) [03:37.48]舞(ま)ひ戻(もど)る 蝶(ちょう)の影(かげ) [03:41.00]終(お)わりなき旅(たび)を俱(とも)に [03:45.06]私(わたし)と逝(ゆ)きましょう [03:48.60] [03:49.06]名残月(なごりづき) [03:50.71]蛹(さなぎ)が夢(ゆめ)みる面影(おもかげ)は 蝶(ちょう)の羽(はね) [03:56.89]抜(ぬ)け殻(がら)は白(しろ)く昏(くら)く [04:00.82]全(すべ)てを忘(わす)れて [04:03.79]ただ 私(わたし)の袖(そで)で眠(ねむ)れよ [04:10.93] [04:30.43]終わり [04:42.60]undefined