眠りの果ての蒼い花 ~Whites ol Silvecia(雨降る楽園)~ 雨に揺れる水面(みなも)の向こう 君の笑みが僅かに歪(ゆが)む 天空(そら)の島に咲く花は ただ月だけを探し 絡繰りが廻す二つの針の子 指で刻(とき)を弄る 金色(こんじき)の瞳が求めた 理想(ゆめ)に逆らい 眠りに堕ちる君は 腕の中 耳元の言葉さえ 届かない暗がりの奥から 誰に手を伸ばす? 永遠の夜 蒼に染められた偽りの楽園で 壊れた魂(こころ)を抱える 少女のように Wisi o ar sinal thia?(あなたの本当の願いは何ですか?) ”Sefil sec ir ar whit rin sef.”(「わたしに水と光をください」) Larr lef sinal wia, rin teza sinal.(飾る言葉は真実を守りながら、真実を汚すでしょう) 闇を払う翼と出逢い/Tu o sinal?(本当にそれが真実なのでしょうか?) 旅はやがて終わりを告げる/Sefil kios i liss rin stir ar ass.(目を閉じて耳を澄ましてみてください) 天空(そら)の島に吹く風の中 その捻子は錆びた/Tu o Lag-Quara?(本当にそれが世界の全てなのでしょうか?) 絡繰りが鳴らす記憶の旋律 何もかもを攫い 現実も未来(あした)も失くした 理想(ゆめ)の故郷(ふるさと) 迷い続ける僕は もう居ない 降り積もる君の嘘 斬り裂いて 目を醒ました場所は骸(なきがら)の住処 花は枯れても 女神(かみ)に愛された 滅びゆく都市(まち)を出て 叫んだ約束 必ず迎えに行くと Tu o ar whit.(これはあなたが呼んだ雨) Whit sef Laq. rin Laq o nen zai.(水は全てを清め、消し去るでしょう) Rin zai tu hasra lei o sinal?(ならば、最後に残ったものこれが真実なのでしょうか?) Esiary, whit sef agatia, tu mir ol ar...(それとも、大地を潤したその先に…) 眠り続ける君の 手のひらに温もりが残るなら 幻に囚われても いつか現実(ここ)に帰り着く 夜が明けても 月に憧れる君だけの楽園は 壊れた魂(こころ)を抱えた 世界の果てに