波打つ樹々 風の音 奏でるは雨雫 仄暗いこの場所で 独りきり 繰り返す 汚れた春 腐敗した左手に 咲いている 指輪を握り締め 貴方の名 繰り返す 叶うなら 叶うなら 貴方の腕の中で私は眠りたい 還れるなら 戻れたら それだけで全て救われるのに どうして 悲劇を呪えど ただ ただ 貴女にさようならさえ言えない 嗚呼 聞こえない子守唄 もう一度 そばに来て 叶うなら 叶うなら 貴方の腕の中で私は眠りたい 還れるなら 戻れたら それだけで全て救われるのに どうして 届かない 届かない声 張り裂けて 暗闇に溶けていく いつの日か見つけてね 私のこと 待っているから