[00:01] [00:08]屋敷の3階 よろり身を乗り出して [00:12]どこまでも続く 青い空見ていた [00:15]日だまりで昼寝は 至福の時間だが [00:19]工事現場と人間は嫌いだ [00:31]屋根の上から常時 人間観察 [00:35]思考怠って 気まぐれに眺める [00:39]空っぽ胃袋に 流し込む青魚 [00:42]腹が減っていては戦は出来ぬ [00:46]大事なものを守るその為には [00:50]何らかを犠牲にする人間らの習性 [00:54]我輩は時間と労力費やしてる [00:57]だが、実際は双方有り余るほどに有る [01:02]理解したか? [01:03]破り損なった 感情回路は未だ出来ず [01:10]宵越しの空に咆哮 転じては響く [01:18]安直の観覧車、頂辺まで登っても心配御不要 [01:26]身軽なのが唯一の自慢なんでね [01:38]屋上の隅にて 稀に天体観測 [01:42]興味はないんでね ただぼんやり眺める [01:46]流れる星、三度 願い事口ずさむ [01:50]叶えたい事など ひとつしかないのだが [01:54]大事なものは 人間の数だけ [01:57]事を異にして 存在しているのだ [02:01]他者の大事なもの 解していても [02:05]ただ、守るもの 守る為対峙している [02:08]理解できた [02:10]老いてこうなった 願望成就は未だ出来ず [02:18]維持できる精神は崩壊 転じては歪む [02:25]状態の臨界点 滑稽な姿で街徘徊する [02:33]珍しがるなよ白子ではないんでね [03:12]我輩は観察者 [03:14]ただ傍観したわけではないのだ [03:19]知っているよ [03:21]「知らない」ということを知ってる [03:27]君は我輩に [03:30]終止符を打ってはくれないのだな [03:34]わかったよ [03:36]そろそろ観察を終えようか [03:44]姿形を変えて、いつかのどこかで逢いましょう [03:52]幾千の閃光に足救われながら消える [03:59]感情を持った頃 絶望しかなかったもんだが [04:07]まぁなんだ人間も悪くはなかったな