私は幻覚を見ているのか 私の身体が腐敗して行く 私は確かに生きているのだ ところがこの有様は何だ 皮膚は腐り落ち、骨は露となり、腸は溢れるようだ そして先ほどからのこの渇きはいったい何だ やがて罪と罰は謳う 終焉の名のもとに 人として生きようとする それ自体が罪なのか 私は幻覚を見ているのか 私は今、何を食している? そういえば隣人の娘が 先ほどから見当たらない もはや自分が誰なのかすら思い出せず、無心に何かを貪っている 分かることと言えば、、、 “もはや、自分は、完全に、人間でなくなりました” 静寂と云う名の悲鳴 感覚も何もない 失うまで気が付かない 悲劇は繰り返される やがて罪と罰は謳う 終焉の名のもとに 腐敗して初めて気付く それ自体が罪なのだ 私は誰なのだろう 誰かに訊かないといけない