[00:44.55]坊ちゃんは、小さな頃から絵を描くことが好きでした [00:51.58]坊ちゃんは、何でも塗りつぶしてしまわれるものですから [00:58.73]旦那さんは、坊ちゃんには絵の才能が無いと仰いました [01:05.81]ですが、私は坊ちゃんの直向きさがとても好きでした [01:12.83] [01:13.20]坊ちゃんはきっと、立派な画家になられることでしょう [01:20.16]惜しむらくは、この老執事 [01:23.76]成人した坊ちゃんをご覧になれないことです [01:30.05](或る老執事の手記より) [01:30.49] [01:30.69]“過ぎ去る日は、ゆら ゆら あの日々は瞬いて [01:37.73]喜びも悲しみも、眠りの中、ゆめ ゆめ” [01:45.38] [01:58.67]病に伏せる私を、どうかお気になさらずに [02:05.73]坊ちゃんは変わらず、お好きな絵をお描き下さい [02:12.91]人は好きな事をするのが最高に幸せなのです [02:19.84]こんな事を申し上げると、旦那様のお叱りを受けますが [02:26.92] [02:27.28]最期になりますが、一つだけお願いがございます [02:34.38]これまでお描きになった絵を、最期にもう一度お見せ下さい [02:43.22](或る老執事の手記より) [02:43.66] [02:44.77]部屋中に飾られた思い出の欠片たち [02:51.88]全てを集めたなら 老執事の肖像 [02:58.39] [02:58.74]“過ぎ去る日は、ゆら ゆら あの日々は瞬いて [03:05.96]喜びも悲しみも、眠りの中、ゆめ ゆめ” [03:12.81] [03:23.41] [03:34.05]