今、感覚の向こうで揺れた花は その運命を知っていた この鼓膜へと届く歌は全て 遠い陽炎を青く染めてく この両手で触れた星と 君の間を飛び交う鳥に 私もなりたかった 凍りついた時間さえ溶かすその笑顔は 触れるだけで簡単に壊れそうだった 崩れかけの砂の城、月の出ない夜に 築きあげては魔法をかけて 永遠を待つように願ってた ひとつ、またひとつ落ちる雫を受け 霧立ち込める夜に沈んでく 思い描く綺麗な未来 ただそれだけを望んでたんだ 君のそばに居るために 絡み合った糸はもう解け千切れたけれど 細い指を締め付ける痛みが残る 花は閉じて、気づかずに踏みつけていたんだ 流す涙も枯れた私は 君へ続く道をもう選べない