伝えられた語れられた 全ての悲しみでさえ 誰一人辿りついた者など居はしない 終わることのない責め苦 願いを叶えるために おさなごは神を求め狂おしくあがなう 散りばめた命から紡いた産声は、 消え去った楽園を模る逝く力 誰しもが祈るのは何から逃げるため 私には眠りさえ久しくようたり 精神が壊れ 永遠の時間を 積み上げて 未だ見るのは兄と二人で駈けたあの丘 遠い遠い昔には 聞かせた御伽噺 楽園の果実からは 力を得られると 終わらない命それが ただあなたとずれてゆき 取り戻せない記憶の 悲しさに嗤った それならば造ろうと貴方に出会おうと 人の智が及ばない地平を永遠で 神様を組み上げて集めたこの答え 至るまで道のりに削られ終わりまでは遠い (彼は死の世界に居るだろうか) 抱いた声は常に頭を駆け巡る 見えかけたのはあるべき姿 明日の煌めき ああ 人々を求めるが故 夢見て生き、 だからこそ届かない ついの最後に見る景色 わたしはあとの一歩ここで踏締める この手を ああ 引いてくれる今度こそあなたは…