夜明けを待つ頃 深く眠 る月と 始発の合図が遠のいて 朝を溶かす霧 冷えた言葉だけが 静かに聞こえている ずっと 見惚れたあの目映さだけでは 一度触れたその意味さえ 分かれて消えた ひとり泣いても 揺れても 叶わないなら 諦めて願う切なさよりは 繰り返し繋がる 沈めた憂いの日々を 抱き寄せて そっとそっと その色で溢れるまで 終わりを待つ頃 白い灰に灯す 明け方の空気 色もなく 微かに聞こえる 窓辺の水滴が伝う 音の行方も知らずに 惹かれた後ろ姿の君は 二度と触れぬ指先から 僅かに咲いて ひとり泣いても 揺れても 叶わないなら 諦めて願う切なさよりは 繰り返し繋がる 沈めた憂いの日々を 抱き寄せて そっとそっと その色で染まれ 二人泣いても 揺らいで 叶わないなら 別れても想う愛しさよりは いつまでも歌を歌う 焦がれた理想の日々は 閉じ込めて ずっとずっと その色で溢れるから