絡めた指先 伝う甘い吐息 呟きは途絶え 喧騒に消えていく 静寂を恐れ 気怠さも飲みこむ 強がりに見せ掛けた優しさも忘れてく  些細な温もり 誤魔化していくだけ 色褪せるこの心離さないで 少しだけ歪んだこの場所から 胸を焦がす嘘と傷跡さえも 全て 夜に抱かれて溶けていく 不確かな色に繋がれた手と手 滲んでく泡のように隙間へと 刻み込んだ夢は醒め日常へ そして朝が来るのを待っている 仕草一つずつ指先で辿った 偽りの中の真実を求めて 躊躇いも迷いも見逃さないで 頷いた唇の答えを隠し 何もかも見えなくなる恋じゃなくていいの 形のない無垢な想い 戸惑いを挟んでは背中合わせ 囁いた呪文に鍵を掛けたら 揺れ動く感情に引きずられて 人はこんなに弱くなれるの? 抜け出せない…甘さに囲われて