あの日笑いあった二人の手はほどけてしまった どこを探したってもう会えないんだ 春は桜の下で舞い散る花びら憂(うれ)い 思い出の破片(はへん)を見る 夏の陽炎の中にやっと見つけ出したのに 追いつけない運命のギャロップ 振り返らず時は往(ゆ)く 優しい面影も、忘れていく そして影無(かげな)き愛情にいつかの君を見てる すり抜けてしまいそうな儚(はかな)い笑顔で がらんどうの体に触れて知る真実は ここには欠片さえないということね 秋めく古道(こどう)を抜けて 紅葉に暮れる空に思い出の続きを見る 銀世界(ぎんせかい)に閉ざされ冬は涙も包み 君を遠ざけて霞むギャロップ 留まらず通り過ぎて 悲しい事も全部、忘れていく そして影無(かげな)き愛情にいつかの君を見てる すり抜けてしましいそうな儚(はかな)い笑顔で がらんどうの体に触れて知る真実は ここには欠片さえないということね やがてほどけたこの手をとり導くのは君じゃない 糸を断ち切ったら一人で行くんだ 溢れる思い出は秘密の庭に置こう 今始まる私 ドアを開いていく