流れる雲に潜む月影は 夜の四十万にうつ伏せたまま 無邪気に寄り添い眠れない私が わずかにとどめた夢を引きずる もう何も怖くはないと 声に出して 何度も刻みこんだ 闇にまぎれた明日の灯を胸に点してゆく 空の色さえ定かではないのに まだあなたの感傷には 触れられない まるで陽炎のようで 開かれた双眸(ひとみ)の中で 微笑みをたたえた 世界の正体が 身じろぎはじめている 真昼の月にとける日常は 刹那に落ちた夢に似ている 淡くて儚い思い出の残像 温もりでさえも時に哀しげ もう何も怖くはないと 声に出して 何度も刻み込んだ 見え隠れする肖像がすべてを塗り替える 私の中でせめぎ合う真実 花のように散りゆくのなら せめて今をあなたと分かち合いたい 傷だらけの両手でただ守りたい約束 許されるままに深く心をこめて 愛の心ひらいて 一つの物語 you know 扉の向こう 触れて確かめたい 私の正体 もう何も怖くはないと 声に出して 何度も刻み込んだ 闇にまぎれた明日の灯を胸に点してゆく 空の色さえ定かではないのに 花のように散りゆくのなら せめて今をあなたと分かち合いたい 傷だらけの両手でただ守りたい約束 許されるままに深く心をこめて