心の奥 無機質 幾何学的(ジオメトリック) Vit och Svart 砂嵐の中で 君は笑い 僕の手 引き歩いてく 揺れる 木漏れ日の下へ 歯車の音が 心地よくて Fågel blå 小さな翼を広げて 青き空を 夢のなか翔る 夜と朝が絡み合う 狭間に浮かぶ 黒の時が止まる 街を駆ける 積み重ねた 記録 ガラクタとなって しじまの中 立ち尽くす小雨が 木の葉濡らし 頬を伝い 地へ落ちてゆく 陰が 僕を塗りつぶす 歯車の音は 途絶え消えた Rött blod 凍てついた心に眠る 赤き血汐(ちしお) 雨に流れ消え 朝と夜を繰り返す 褪せた世界で 僕の時は止まり 独り果てる 君の声が 聞こえるんだ 白緑の森 響いて 僕はここに いるのに 届かなくて 小鳥が囁く 目覚めの時 青い羽根を託して 焦がれた温もり 掴んで 抱きしめたい その名を もう一度呼べたなら 鼓動————— 加速して 彗星を宿す 揺(うご)く心 標と導け Khronos さよなら 錆びた記憶を葬(おく)ろう 僕は 還る君が待つ 明日へ