人混みの中を ひとり逆らって歩いた その視線の先に 見据えてるのは かつて僕が愛して 簡単に捨ててしまった 何万ピースのパズルの 一欠だった 君の夢は何ですか? この轍からはぐれて それでも駆け抜けたい 道なのですか? 捕まえたってするりと 簡単に手からこぼれて そんあ刹那にこをした あの日の僕が 点滅する信号機の下で 進むか 止まるか 思いあぐねている いつかの僕へ 叫んだ未来も 喧騒に掻き消えされてく 目まぐるしい速度で 景色は移り変わっていって なにも出来ずにただ見惚れていた 世界へ そしてまた僕は懲りないで 「誰かの為に」なんて歌って 君が紡いでく音符に 言葉を添えるんだ まだ届かない 何もかもが嫌になって 随分と放置していた 目を瞑ったって差し込む 輝きを 他の誰かが拾って ポケットに詰めて遠ざかる 「僕のもんだから返して」なんて 言えなかった 青になった信号機に下で 進むか やめようか 思いあぐねている 沢山の嘘が 積り積もって 本当の僕は どこだろう? いつか夢に見た世界で 偽物の愛と出逢って 手のひらにあるものさえも 疑ってしまう それでも君は懲りないで 「誰かの為に」なんて歌って 空っぽの僕の心に メロディーを注ぐんだ もう忘れない どうでも良いって言わないで 目を逸らさないで欲しくって 汚れきった世界はこんなにも 綺麗で だから誰もが懲りないで 「あなたの為に」なんて歌って 失ったピースの場所を メロディーで埋めるんだ 僕の知らない 僕になれる