[ti:グリグリメガネと月光蟲] [ar:古川本舗] [al:.CALLC.] [00:17.82]真昼の月へと浮かび上がった [00:21.24]真っ白に光る月光蟲 [00:25.37]「こころを一房噛みちぎって、届けに行くのだ。」と、いうのです。 [00:33.32]グリグリメガネの郵便屋は [00:37.23]「おれが伝える。」と声をかけた [00:41.22]でも、ひらり飛んでったそのあとには [00:45.15]椨(たぶ)の灰が残るだけでした。 [00:49.23]煙が、また消えた [00:57.08]大人に、ならないんだナァ… [01:05.00]響いた想いが、夜を撫でた。 [01:08.24]言葉に成れないまま [01:10.69]土に染みて消えるような想いが、音を立てた。 [01:16.50]思い出せるように。 [01:19.60] [01:27.13] [01:39.24]唄え、踊れ、 [01:41.00]泣いたりはしないぜ [01:43.22]聞こえるだろう? [01:44.82]戻るつもりは…ないか。 [01:47.34]唄え、踊れ、 [01:49.41]目を伏せたくらいじゃあ [01:51.83]隠せないんだナァ…。 [01:56.01]やがて、想いは滲んだようだ。 [01:59.02]夜をかきわけて、赤い火が灯ったら [02:04.77]また今日が来ても思い出せるように [02:12.83]言葉に成れないまま、 [02:15.10]土に染みて消えるような想いが、音を立てた。 [02:20.98]思い出せるように。 [02:23.75]その日を超えられるように。